バランス調整能力

バランス調整能力を高める

人は加齢や疾病などによりバランス調整障害がおこると、
身体をコントロールできない等の不安から、全ての運動・行動に影響を及ぼします。
このようなバランス調整障害を持つ人に対し、
水中環境下での運動が、バランス調整能力を高めるという報告が多くされています。
つまり、「水の特性」がバランス調整能力に影響している可能性があります。

水の特性がバランス調整に及ぼす影響

「浮力」

主に下肢の筋肉と関節の重力(荷重)ストレスを減少させます。それにより、
筋肉や関節の中にある「関節受容体」からの感覚情報を減少させると言われています。

「水圧」
水圧により身体に一定の圧力がかかることから、安定感が高まると考えられています。
また、水中環境下でバランスを崩した際にも、水圧によりバランスを回復する時間を
費やすことが出来ます。
「水流」
水は常に動いています。身体を安定させるために、常に動いて、身体の形を変えながらバランスを調整する必要があります。

水中環境下トレーニングの期待効果

陸上とは異なる効果が期待されています

水中環境下では「バランス調整能力」をはじめ、様々な動作能力に必要な要素を
陸上トレーニングとは異なる方法で得られることが期待されます

①体重を支える感覚情報が減少

②バランスを取るための労力が少なくなる

③運動課題(認知課題)に集中することが出来る

水泳・水中運動の効果を多角的な分析の研究を実施中

水の中なら「まだこんなに動ける!」を実感
 
水中は、陸上とは異なるいくつかの特徴があります。よく知られているのは、水は密度が空気より大きい(約800~900倍)ので、ゆっくり動いても抵抗が大きくなること。また、水中では浮力が働くので、自分の体重を支える必要がなく、陸上より自由に動けること。さらに、水は空気より熱を伝えやすい(約23倍)ので、体を温める温熱効果も期待できます。その他最新の研究成果によると、水中では皮膚からの刺激などにより、自分の身体に対する認識が陸上とは異なることが報告されています。
 
このように、水中環境は陸上とは異なるさまざまな特性があり、それを最大限活かすような運動やリハビリテーションを行うことで、介護認定を受けた高齢者や障害を持つ方でも、「まだこんなに動ける!」という実感を持てることでしょう。一方で、水中での運動やリハビリテーションの効果を高めるには、安全管理や運動を再構築するための専門的知識が必要であり、適切な設備や人材、プログラムを有する施設を選ぶことが大事です。さらに、施設を利用する方が「自ら動きたい」「動けるようになりたい」という意志を持つことがもっと大切であり、そのような意志とハード(施設・設備)とソフト(人材・プログラム)が揃えば、陸上では思うような動きができないとう方も、きっと自分でも驚くほどの効果が上がるでしょう。
高木英樹(たかぎひでき)
筑波大学体育系教授
筑波大学体育系教授 博士(工学)
30年以上に渡って水泳・水中運動の指導及び研究に従事する。現役時代は水球選手として活躍し、その後指導者となり、男子水球日本代表チームの監督を務める。研究面では、水泳・水中運動の効果を多角的に分析するほか、高速水着の開発やコンピュータシミュレーションを用いた最速の泳法についても研究を行っている。

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